どうもー、日々が充実しすぎて幸せでありつつ、ブログさぼってました(懺悔)、たけうちです。
普段会社員をしつつ、土日は役者という二足の草鞋生活。年明けに開始して半年経過し、最近は公演を経験したりなんかしちゃったりしております。
演劇って楽しいよな!やろうぜ!という記事を量産している訳ですが、そもそも私が演劇の世界にどっから入って、どこで演技を学んでいて、ということを書いたことがなかったなあと。
社会人になって演劇を始めてみたーい、新しいことやってみたーいという人が、どうすればハードル低く一歩踏み出せるか、この記事では、そんなことを一緒に考えていきましょう。れっつごー。
社会人のための演劇の始め方~ワークショップという手段~
いろんな間口を紹介してやろうかと色々と思案しましたが、やめました。(思いつかなかったし)
社会人が演劇を始めようとするときに断然おすすめ、もはやこれ一択だろってのがこれです。
ワークショップ
ワークショップというのは、参加者が主体的に参加する講習会や研究集会という意味。要は、様々な体験をしながら演劇に触れることが出来るイベントの事です。私にとっての演劇の入り口も、ワークショップでした。
ではなぜワークショップなのかということを解説致しましょう。
①参加ハードルがとっても低い
私も演劇を始めたい、演技習ってみたいと思った時に最初に思いついたのが、「劇団に入る」「芸能事務所のスクールに行く」「専門学校に行く」くらいでした。
いや待て、どれもギャンブルすぎるぞ。
そもそも劇団だと、芝居のスタイルが肌に合わないと辛い。スクールや専門学校は受講料が高い。それに、名の知れた学校や事務所のレッスンでも、演技指導ではなく、滑舌指導や、単なる演出だったりなんかもあるみたい…
…と思った私は、グーグル先生に頼った結果、上記の全ての課題をクリアできる『ワークショップ』という手を見つけたというわけです。
ワークショップは、短いものであれば2時間、長くとも2日程度で完結することがほとんどで、時間の無い社会人でも比較的参加のハードルが低くなっています。
土日や平日夜の開催が多いので、私のような月~金、8時-17時定時の働き蟻たちでもなんなく参加できます。そして、料金も一回あたり、安いところだと2,000円、高くても5~6,000円で受けれてお財布も守れます。最高!
また、『マンツーマン』を謳っていない限りは、2名から10名程度、他の受講者がいますが、一期一会なので、今後の関係性を気にせず気軽にいられます。最初ちょっと緊張するくらい!
②必要に応じて受けられる
包括的に「演劇」を扱っている講座もあれば、「発声」「滑舌」「身体表現」「脚本執筆」「ミュージカル」「即興」「声劇」など特定の分野を集中的に扱う講座もあります。色々な講師、色々なスタイルに触れることができ、興味関心に応じて、気軽に挑戦していけるのが良いですよね。
いろんな講座を渡り歩くのもよし!気に入った講座に定期的に通うのもよし!興味のある演技理論の講座や、自分の課題を打破するための講座を受けるのもよし!です。自分に合うスタイルでカスタマイズできるのもワークショップの良いところですね。
③コミュニティを作りやすい
上記の一期一会とは矛盾するようですが、気軽なゆるい繋がりは作りやすいなあというところ。実際ワークショップでよくご一緒する方とXやインスタで繋がり、互いの公演を観に行き合ったりする仲に発展していたりしています。
ワークショップによっては、映画監督や演出家などとパイプを持てるような機会もあったりするようで、演劇の世界でキャリアを築く上でも、ひとつ手段としてありというところですね。
ワークショップのデメリット
私は誠実なのでね()、想像が及ぶ範囲かとは思いますがデメリットも一緒にお伝えしておきます。
・体験にとどまることがある
ワークショップは、既述の通り多くが単発です。基本的に1回数時間~数日間で終了してしまうため、体験に留まってしまうことが多々あります。演技の基礎への深い理解や技術の蓄積のためには、継続的な受講が必要だということですね。まあまあ当然ではありますが、一言で言えば、「ワークショップを一回受けるだけでは全ては得られません」ということですね。
・個別のサポートが少ない場合がある
グループでのレッスンのため、個々の課題に対する細かなフィードバックを受けにくいこともあります。観察力のある先生だと一人一人にちゃんとフィードバックをプレゼントしてくれることもありますが、演出や簡単な感想、アドバイスに留まることも多くあります。
・舞台を踏めるワークショップは中々ない
演劇を始めたい動機に、「舞台を踏んでみたいから」という方もいるでしょう。オススメの公演付のワークショップについては後述しますが、そういった本番を経験できるワークショップは中々ないというのが現状です。
私は大学時代、演劇サークルで役者も裏方の音響チーフもやっていた身ですが、公演を打つのって大変なんですよ。
例えば…
・劇場(『箱』と呼ばれます)を借りるの大変(見つけるのも大変、あとお金かかる)
・舞台組むのも大変(部材の確保や人員確保)
・照明や音響のプラン作り、機材のレンタル、配線、当日のオペ(機材を操作する人)要員の確保(音響部署、照明部署など)
・衣装、小道具、大道具の準備、保管、当日の運搬の段取りなど(衣装部署、道具部署など)
・チラシや当日パンフ、アンケート用紙の作成、HPやSNSなど対外的な打ち出し、当日の受付や運営(制作部署)
演劇は板の上の役者同士もそうですが、裏方含め全部ひっくるめてチームプレー。とんでもない労力がかかるので、ワークショップを糸口に公演に出る機会を掴むのは中々難しいというところですね。
…あとでオススメの公演付ワークショップ紹介するから、安心せえ
おすすめの演劇ワークショップ3選
「ワークショップが良いのは分かったからじゃあどこで探しゃええねんしばくで」というツッコミを受けそうなので、おすすめのサイトと、私がこれまで参加した中で、気に入っている講座を3つ紹介しておきます。独断と偏見のレポ(感想文)つきです。
私は関東での活動なので関東版となりますが、そこはご了承。
早速ですが、ワークショップを探したいときは、ストアカというサイトがおすすめ。
予約、決済、連絡がサイト上で済むのでとても楽ちんです。対面講座、オンライン講座が豊富にあり、習い事を始めたい時にぴったりです。では、ここからは私が体験してみた上でのおすすめの講座(私がよく行っている講座)の紹介です。
①気軽に!演劇初心者&ちょっと経験者向け“ゆる演劇”/本山 かおり先生
気軽に!演劇初心者&ちょっと経験者向け“ゆる演劇” / 本山 かおり
(基本情報)
講師:本山かおり先生
ジャンル:演劇全般(脚本芝居メイン)
開催日時:主に土日
所要時間:2時間
場所:代々木・池袋・横浜・川崎など
料金:2,500円
【独断と偏見のレポ】
年明けに演劇再開しようと思い立ち、初めて参加したワークショップがこちらであり、半年経った今もお世話になっているところです。
さっき数えたら今までで14回参加しているんですが、学びの言語化を兼ねて毎回レビュー書いてるせいで、自分のレビューが全体の二割くらい占めている。良いのか悪いのか。
さて、明るく溌剌とした先生で、穏やか和やか賑やかな2時間を過ごせます。初めて参加したときに、小田急線でやや迷子になり数分遅れたんですが、会場の前で待っていてくれ、笑顔で挨拶もしてくれ、緊張&焦りが半分くらい消えました。
「演劇初めてなんです」「初めて来ました」という方も多く、安心して過ごせる雰囲気を作って下さるので緊張もほぐれます。初参加のときも、6人中4人は初参加みたいな状況でした。
*なんかあるじゃないですか、既にできあがっているコミュニティの中に入っていきづらいみたいなの、ね、内輪話で盛り上がってるのを端から眺めないといけない瞬間あるじゃないですか。苦手なんですよ私(知らんがな)。そういうのがなくて安心安全です。
講座の内容としては、前半はウォーミングアップを含めた演劇に関するゲームやワーク、後半は先生書き下ろしのオリジナルのシナリオを実際に演じてみます。
前半のワークは参加する度に違うワークなので凄いなあと思っていますし、シナリオも人数が確定した後で前日の夜に書いているみたい。しゅごい。
ワーク自体は程よく難しかったりしますが、心理的安全性があるので、挑戦と失敗がしやすく、私も継続して参加しているうちに、苦手意識のあったエチュードも「あれ、全然できてるやん」と、いつのまにか克服していました。
そして最も感銘を受けたところは、講座後に、よかった点や、アドバイスなど、フィードバックを文面で頂けるところ。演技力向上にとんでもなく役立つことはもちろんのこと、講座外で演劇にチャレンジするんだぜっていう時にもとても役立ちます。
“Feedback is gift”(「フィードバックは贈り物」)
という言葉があるくらい、フィードバックをするのは相手への真心が必要だったり、単純に労力がかかるので、個別に丁寧に毎度送付していることを思うと大尊敬。受講料が倍になっても行きます。
②社会人向け|表現の技術を磨く・身体と心を動かす演劇ワークショップ/池田 練悟先生
社会人向け|表現の技術を磨く・身体と心を動かす演劇ワークショップ / 池田 練悟
(基本情報)
講師:池田 練悟先生
ジャンル:身体表現を中心とした演劇(即興、台本、集団創作)
開催日時:主に水、金、土、日
所要時間:3時間
場所:新宿
料金:3,500円
【独断と偏見のレポ】
4半期に1回くらいのペースでお世話になっている講座です。講師のレゴ先生は、演劇大好きな人間な先生で、演劇の知識が豊富。学びが毎回多すぎてお腹いっぱい、もはやパンクしてしまいそうになりますw
この講座の最たる特徴は、「身体表現」が中心となっているところ。今まで色々と講座受けてても、ここまで身体表現にフォーカスした講座はなかったために、期間は空けながらですが、度々参加させて頂いています。公演も観させて頂いてたり。
レゴ先生は、優しく穏やかな先生。講座内では、こちらでも最初に心理的安全性のある環境を作ってくれます。
一人一人の存在や意見を否定しないことの大切さ、表現と人格は繋がらない、人と人が違うのって面白いことだ、とか。そして、表現において『何をしてもいいんだ』ということも。もう、冒頭の15分だけで自己肯定感爆上がりします、ほんとです。
そして、身体表現を核にした講座なだけに、身体をとても動かします。ちゃんと運動した後のレベルで汗かきます。ほんとです。
この講座を受けると、言葉に縛られた演技、いわゆる首から上だけの演技ではなく、身体が先行したダイナミックな演技をするのには、こんなに大変で、でもこんなに面白いんだと腹から感じることができます。
例えば、目線、肩の位置、顎の角度、ちょっとした身振り手振り。これだけで、情景やシチュエーション、関係性などを表現できる面白さよ。
表現を少し変えるだけで受け取り方ががらっと変わるという視点を持っておくだけで、台本演劇でも即興演劇でも、工夫の仕方が変わります。
感情を動かすことの大切さを教える講座は多いですが、それをじゃあどう表現するかを細やかに教えてくれる講座は他にないですね。「どう見えたかが大事で、感情はあくまでも一手段」というレゴ先生の教えはとても印象に残っています。
③インプロアカデミー/内海 隆雄先生
【テレビで特集】即興演劇から学ぶ表現とコミュニケーション|インプロ / 内海 隆雄
(基本情報)
講師:内海 隆雄 先生 ほか
ジャンル:インプロ(即興演劇)
開催日時:火、水、土、日など(6週連続、または2日間集中)
所要時間:2時間(二日間集中の場合は1日6時間)
場所:六本木、錦糸町など
料金:33,000円
【独断と偏見のレポ】
即興劇の講座。コース制なので、1回2時間×6週か、1回6時間×2日間か、となります。
これは上記の①本山先生のゆる演劇のところで知り合ったインプロジャンキーな演劇友達に誘われて参加してみたらとてつもなく楽しかったので、今後も続けたいなあという講座です。
受講者は演劇をやっている人よりは、コミュニケーションになにかしらの課題を持つ人が多く、大人の習い事という感じ。この理由は受けてみれば分かります。
この講座のミソは『インプロマインド』です。
詳しくは以下エッセイで書いておりますが、『頑張らない』ことや『人を頼る』こと、『今に集中する』ことなど、日常にそのまま活きる学びがたくさんあります。もちろん即興演劇としての学びも多くありますが、それ以上にそのマインド面は、何度も通って染みこませたいなあと思ってしまうほど。
また、英語で即興劇をやる『英語インプロ』も。これも超楽しいです。
番外編:おすすめの公演付ワークショップ
こんな風にワークショップに行きまくる、通う、を続けていると、一本の脚本に深く取り組んでみたいなあとか、舞台を実際に踏んでみたいなあとか、チャレンジ精神が芽生えてくることと思います。
既述の通り、舞台立ちたいなと思っても中々難しいことも多いのですが、とってもお得で気軽にチャレンジできる公演付ワークショップがあったので、紹介しておきます。それがこちら。
こちらは、名前はない劇団が主催する『名前のない演劇祭』に、個人で出演できるWS公演企画です。『名前のない演劇祭』は大体、3月と8月に約1ヶ月ほど行われていて、一枠30分の単位で、個人、小さな団体でも気軽に公演が打てるもの。
自分が所属している団体が、『ここで公演打とうぜ』という話になったときに、この公演付きWSの存在も知りました。
個人的にはここでものすごく成長できた実感があったので、演劇始めてみてもう少し突っ込んでみたくなった人にはとてもオヌヌメ。
体験記はこちら。*また性懲りもなく7,000字書きました。アセアセ
最初のうちは色々受けてみなはれ
今でこそ、気に入った講座をくるくる定期に回している私ですが、2025年の1月にワークショップに行き始めたときは、とにかく興味の向くままにいろんな講座を受けに行き、いろんな先生と学びに触れるようにしていました。
これは、自分に合う講座を複数見つけたかったからというのに尽きます。
だって、好きなアイスなに?と聞かれて即答できるのって、これまでいろんなアイス食べてきたからじゃないですか(私はハーゲンダッツ、クーリッシュ、チョコモナカジャーンボ☆が好きです)それと同じで、いろいろと受けてみて判断してみなはれという話です。そうそう。
ここには、先生との相性もそうですが、講座全体の雰囲気や演技の方法論や練習法も含みます。
もちろん自分自身に合わない、というのは、感覚ではありますが、その講座に行って感じることもあれば、別の講座を受けたときに、相対的に感じることもあります。
感じたことを言語化しつつ、胸の中のもやもやなどにも丁寧に傾けながら、選んでいきましょう。
また、1人の先生に師事する方が良いこともあれば、いろんな先生の意見を聞いてみる方が良いこともあります。これは置かれた状況や、その人の性質によりけりです。
*私は、一人メインの先生にお世話になりつつ、偏りを無くし、刺激を入れるためにも他の先生のところにも行ってみるという、中間派です。良いとこ取りィ。
私個人的には、ワークショップで『演技指導』をちゃんと受けながら、公演など一本の脚本を中長期で稽古するような場に行って、自分の実力を試し、磨く感じが、丁度良いなあと思っているところです。
合わなかったら離れたらええねん
私のように趣味としてやっている人もいれば、プロを目指す人もいれば、バイトもしつつプロとしてやっている人もいれば、という感じですが、演劇は楽しいからやっている人がほとんどです。
始めた動機や続けるモチベーションが人それぞれあるでしょうが、最初はみんな、好奇心で入ったはず。
あなたも例外ではありません。物事を始めるのはエネルギーが要りますが、「あ、なんか行けそう」「楽しい」だったら、行けるところもまで行ったらいいんです。
で、途中で「あ、飽きた」とか「もう苦しい、休みたい」「なにが楽しいのかわかんない」だったら、スパッと辞めてみちゃえばいい。で、気が向いたときにまたやってみたらいいんです。
私も大学演劇経験して、一回辞めて、社会人になって戻ってきた人ですから。
私は真面目だけど、猫みたいに気分屋で飽き性なので、そもそもこんなに続くと思っていなかったですが、色んな素敵な機会やご縁もあって、しばらく飽きる気配ないですから。
川の流れに身を任せるようにやってみて、「飽きたらやーめよ」くらいの気持ちで、まずは一歩、気楽に踏み出してみましょう。
まとめ
まとめると、
これを書いてるのは、名前のない役者達の本番の前日です(はよ寝ろ)
以上です。



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