【舞台】『英雄学園 ~RE;bonds and betrayal~』を観劇してみた感想 (Project EAS(脚本・演出 須藤旭))

どうもーたけうちです。

 

演技についてインプットとアウトプットのサイクルをたくさん回す夏を過ごしております。作品観たり、読んだり、深掘ってみたり、ワークショップで試したり、それを記事にしてみたり。

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人は観てきたものでできている

さて今回は、最近演技を教えて頂いているF先生がご出演されているということで、好奇心7,000%でProject EAS 1st banquet 「英雄学園 RE;bonds and betrayal〜」(脚本・演出 須藤旭)のDVDを購入して、鑑賞しました。

 

28名以上のキャストが織りなす緻密な演出、殺陣の迫力、照明と音響の連携による演出効果、そして圧倒的な熱量の高さに驚嘆しております。

 

私は作品を観た後で、その世界観の中で寝食を忘れてしばらく泳ぎたくなるオタク気質。(それを『余韻に浸る』と言う)

 

シャバでは精神が低温度で安定しているたけうちですが、文にすると愛が溢れすぎるところがあり、人に言いたくない(見られたくない)要素のひとつ(笑)

 

でもね、「目には目を、歯には歯を」って言うじゃないですか。ハンムラビ法典で。

そして「熱量には熱量を」ってね、言うよね?ね?ウチタケピー法典で。

だから今日は、普段のタケウチを知っている人ほど引くくらいのテンションで、愛情と勢いの文をお届けしましょう。

 

(見られたくないとか、ブログに書いといて何言ってんだってね。1万字書いてるくせにね。こういうイントロ文は、全部書き終わった後に書いてるのは秘密です)

 

やっぱね、俳優って嘘をどこまでも信じる、どっかオタク気質じゃないとね、できないと思うんよね?(大暴論)

 

前置きは異常にして以上にして、興奮冷めやらぬうちに、関係者の皆様に読まれたい気持ち半分、とっても恥ずいから読まれたくない気持ち(重要)半分のまま、つらつら感想書いていきます。まあ関係者の方はニヤニヤしながら読んで下さい。

 

*全然まとまってません。*ネタバレ注意です*1万字ありますが文体緩いので10分くらいで読めます

あらすじ

ーこれは、限りなく近く、しかし同一と定義するにはあまりにも異なる世界に起こる物語ー

舞台は、異能力”イグジスト”を持つ者達が集められた場所、『英雄学園

そこへ殴り込んだのは、無頼無法のうつけ者「䋝田ノブナガ」(オダノブナガ)

彼を迎え撃つのは、英雄学園のイグジスター達
芹爽カモ」(セリザワカモ)率いる、風紀委員会『学園守護職・壬生狼士隊』
アーサー・アルトリウス」を会長とする、生徒会『執行機関・円卓の騎士』
学園を統括する存在、『特待Sクラス』

様々な思惑が交錯し、各々の意志が英雄学園にて相克する

己が存在を証明する英雄達の絆と裏切り、そして、再起の物語

(公式より引用)

ちょっとだけストーリーの筋ネタバレ

こちらは、元々シリーズものの舞台だったものが、2024年秋にリメイクされて第一弾という作品。2026年年明けに第二弾が決まっています。

 

DVD買うほどではないけど興味はあって、第二弾観に行きたいかもという人向けに、一応なんとなーくのストーリーネタバレを書きます。筋だけね、筋だけっ。

主人公 䋝田ノブナガたち、もうひとりの主人公 明智ミツヒデが出会う、トクン

ノブナガたち学園に大侵入

対処に追われる学園の上層(風紀委員会、生徒会、スペシャルクラス)

悪役ニャルラトホテプが、呪い的なのをかけて、みんなの欲望がむき出しになり、勢力内でも内輪もめが起きて学園内カオス

ニャルラトホテプ大暴れ。内輪もめを見て愉しみ、さらに人のイグジスト(異能力)コピーしてかき回して、学園側の人間を倒していく

わちゃわちゃ戦って倒したり倒されたり。ニャルラトホテプのもとへたどり着くノブナガたち

ミツヒデ覚醒

ミツヒデの活躍もあり、ニャルラトホテプ、ノブナガに殴られていろんな文句吐きながら退散

学園チーム、「ニャルラトホテプ倒してくれてあんがとな、侵入者よお」

ノブナガ「おお、じゃあいよいよ学園チームと戦うぞ!行くぞ!」

ってなって終わり。

すごかったところ感想まとめ

音響照明がすごい

観て最初に出た感想、「音照すごい

 

私も学生のとき、ちらほら役者もやってましたが、基本は音響さんでした。

 

演出と相談しながら、あーでもない、こーでもないと、パソコンから変な効果音、BGMを出しながら音集めを行い、本番ではオペレーション。

 

特にオペのときは動きと音が少しでもズレたら、変な空気になって劇が台無しになる大変さを経験するわけですが、全てを的確に当てている。すんご。え、まじ、すっご。

 

殺陣とかバトルシーンって特に大変だと思うのに、バキ練どんだけやったん。

 

マリアが銃ぶっ放すシーンとか、カモさんが時間止めるシーンとか、能力使ったバトルシーンでも、効果音に加えて照明で表現していて、CGとか使わずとも、亜空間みたいなん表現できるの凄すぎました。

画作りがすごい

『萬劇場』は行ったことがないのであれですが、箱の規模的には、広くない、もっと言えば「狭い」くらいだと思います。小劇場だもんね。

 

しかし、舞台を端から端まで前から奥まで最大限活用して、武器なり持って激しく動いても、どのシーンとっても、全く狭く見えないのが素晴らしくって。

 

また、どのシーン、どのキャラクターにおいても、見せ場をしっかり作っているところがプロでした。

 

アクションシーンでのひとつひとつの動きが見やすく、立ってるだけでも存在感がある俳優さん達が流石。

 

それはさることながら、4~8人程度の役者を入れ替わり立ち替わり、テンポ良く華麗にシーンを転換できる演出が素晴らしかったです。

 

歌に乗せたオープニングの演出もかっこよく、バトル系アニメのオープニングを観ているような気分になりました。アニメ的なかっこよさって興奮するんですよね。それ舞台でできるのすごい。

世界観とストーリーがすごい

情報を整理すると、

・28人のキャラクター、「イグジスト」と呼ばれる異能力

・異能力を持つ者を集めた「英雄学園」

・その中での勢力「風紀委員会『壬生狼士隊』」「生徒会執行機関『円卓の騎士』」「特殊待遇スペシャルクラス」

・そこにかちこむ、ノブナガ勢力

 

多い多い。

 

(F先生が厨二劇って言ってたの、ちょっと納得しましたもん)

 

でも、どこかで観たことある、という感覚をうまく使っていて、歴史上の人物や伝説、神話など、それとなく馴染みのある情報とリンクするので、全然スッと入ってくるのがすごいんですよ。

 

個性を出した衣装と勢力ごとの統一された衣装(エポレットや腕章)もそれを助けてくれますしね。

 

イグジストについても、漫画の『ヒロアカ』的なね?海外ドラマの『ヒーローズ』的なね?

「あのなんかみんな何かしら特殊能力持ってる感じね?」で一発で理解できるし。

 

「一回一回名乗る」みたいな口上自体は歌舞伎や特撮で慣れてる日本人としては違和感はなくとも、「イグジストを最大限発揮するため」という設定でなんなくクリア。これのお陰で、誰が誰だっけ問題も解消されて、顔と名前覚えるの苦手な民に対してとても親切。

 

また、派手なアクションに気を取られがちですが、キャラクターたちの泥臭いぶつかり合いが大変魅力的です。

 

観る前は、ノブナガチームVS学園チームなんかなーと思っていましたが、それぞれの勢力同士でも対立、勢力の中でも内輪もめ。

 

外面が剥がれ落ち、根源的な欲求が剥き出しになったとき、これまでの摩擦や不満が表出して、正面からの衝突を通して関係性が再構築されていく。

 

あらすじにも「様々な思惑が交錯し、各々の意志が英雄学園にて相克する。己が存在を証明する英雄達の絆と裏切り、そして、再起の物語」とありますもんね。

 

ぶん殴ると正気に戻るのは、なんだかパワープレイ感はありましたが(笑)、それでもエネルギー同士の本気の衝突はとても見応えがありました。

 

そして、キャラクターたちの心情の変化、関係性の変化の描かれ方が繊細で丁寧で、どのキャラクターにも感情移入できました。

登場人物の個性がすごい

ここからそれぞれの個性豊かな登場人物について、書いていきましょう。関連する史実、伝説、神話についても調べていきます。

侵入者たち①

英雄学園へのカチこみ勢力。

䋝田ノブナガ
皆さんおなじみ、織田信長。

 

主人公。血流操作で身体能力アップするみたい。強さに興奮するところは、絵に描いたような主人公。どこかで観たことある感のあるキャラクターでした。

 

あ、分かった、ドラゴンボールの孫悟空的な、、、ワクワクすっぞ。

 

朱智ミツヒデとのやりとりで、彼女を言葉と熱量で変えていくところが印象的でした。

 

「それがどうした!!!」って良い言葉ですよね。なにが来ても跳ね返せるというか。だから、これからノブナガ氏のことは、「それがどうしたニキ」って呼びますね。

 

あと「敵は○○にあり~!」って明智光秀の言葉じゃね?って思ったけど、本作では朱智ミツヒデとペアなことから、あえて明智光秀の言葉を借りてるのかしら。

破柴ヒデヨシ
羽柴秀吉。

ノブナガの相棒。まあここはやっぱコンビ。イグジストは身体を鋼鉄化できること。

『刀狩りの破柴』いうてたけど、あ、刀狩りってそういうこと?

刀が来てもカチャンカチャンってこと?(語彙力)

爆破されても大丈夫だぜ?ってこと?(語彙力

 

秘宝狙って突っ走ってたけど、結局なにかは分からずじまい。ノブナガとのフィストバンプ、うぇーい、へへへ~。

葦利ヨシテル
足利義輝。室町幕府第13代将軍、剣豪として知られます。松永久秀による襲撃を受け、刀を四方に突き立て次々に抜いて応戦したという伝説的逸話があるそう。

 

劇中では、背中に二本、腰に二本剣を帯刀。イグジストは空間転移できます。一番強ない?

 

ひょうきんなキャラでめっちゃおもろい。全てを見切れるアーサーとの戦闘のときの「見えてんのかい!見えてないのかい!どっちなんd」「み~え~て~る~!!!!」が個人的にツボでした。

 

塚原卜伝(つかはらぼくでん)に師事していたようで、下で紹介している祭藤デンキボウの兄弟子だったようでした。

侵入者たち②

同じ侵入者でも別枠だったので分けました。

祭藤デンキボウ
んー、齋藤一かな?わからんかった

 

「そちらが先に抜いたんだ。強き俺は悪くない」と叫び、バッサバッサと人を切り倒していく剣士です。

 

序盤で学園のひとたちが「また」来た、と言っているので、学園侵入の常習犯なんだろうか。

 

目的は、師匠に教えてもらえなかった剣術を求めて兄弟子である葦利ヨシテルを探していたようですが、ストーリーの本筋にめちゃめちゃ交わることはなく、世界観がなんだか別でしたね。

 

イマジナリーフレンド的な見えないお友達と喋っていて、それがイグジスト的な感じなのかなあと思いました。

 

さらに、「人が死を感じるときにその命が輝く。その瞬間を見るために師匠に弟子入りしたんや」と申して殺しを正当化。人間としての登場人物の中で一番ヤバイ人やんと思いましたね。

『いのちのかがやき』ってか。万博行ってこい、デンキボウ!

禍森居士(ニャルラトホテプ)
果心居士。相手の目や心を欺く幻術・妖術の使い手。
ニャルラトホテプ。人間に興味を持ち、楽しみながら混沌を撒き散らす、狡猾な神。

 

劇中では、顔を他人に変えられるイグジスト、禍森居士(かしんこじ)として登場しますが、中盤で「人」ではなく、「ニャルラトホテプ」という、悪魔的なであることが分かると。この舞台でのヴィランってわけですな。

 

7つの大罪にあるような欲求をむき出しに衝突していく人間たちを観察して、愉しみたかっただけの究極の愉快犯。人間使って社会実験するあたり、『ダークナイト』のジョーカー的な感じよね。

 

ちなみに、7つの大罪は「傲慢」(アントワネット・芹爽カモ)、「強欲」(モルドレット)、「貪食」(ヒデヨシ)、「色欲」(新美)、「憤怒」(ベディヴィア)、「嫉妬」(ランスロット)、「怠惰」(ジャンヌ)。

 

また、序盤と終盤で彼が話すときに、複数の声が混ざるという演出。(ハケで俳優さんたちが同時に喋ってるんやろな)神が尊大に不気味に喋っている感じが表現されていました。

 

あと「ヒャッヒャッヒャッヒャッ」という笑い声がだんだん癇にさわってくるのはなぜだろうか。俳優さんの怪演ってことですね。

風紀委員会『壬生狼士隊』

新撰組の前身である壬生狼士隊を冠した風紀委員会。浅葱色の段だら模様の腕章をつけている。銀魂ファンにとっては新撰組が出てくるだけで興奮します。名前だけだけど山崎進も出てきてて歓喜。

朱智ミツヒデ
明智光秀。

 

もう一人の主人公。女性です。

 

ビクビクしてる系の、風紀委員の新人。刀の使い方も慣れない感じ。うまく扱えない感じ表現すんの逆に難しそうで、すごいなあと思いました。

 

みんなが正気を失ってからは「みんなを正気に戻したい」という思いで、『それがどうしたニキ』に励まされながら自信を見つけ、信念を貫いていきます。

 

自信というのは、それがあるということを自覚するだけだ」って良い言葉ですもんね。さすが『それがどうしたニキ』

 

能力としては、返戻仁功(へんれいじんこう)という能力で、人を回復させたり、正気を失った人を元に戻せるというもの。

 

舞台の終盤で、このイグジストが時間を巻き戻すものと分かり、また、それが活性化(超活性)して強くなり、幾度となくノブナカの窮地を助けます。

芹爽カモ
芹沢鴨。新選組の初期局長のひとり。史実では剛腕・派手好き・酒好きで、粗暴な一面も多くの記録に残されていて、芹沢派と近藤派で内部分裂。

 

劇中でもスペシャルクラスにたてついたり、風紀委員会の中でも単独行動したりと、芹沢氏がそのまま体現されていましたね。信念で動く反体制的なカリスマと言いましょうか。

 

時を止めるイグジストを持っており、能力使うときは「俺の時間だ」→止まっている人みんな切って→「しまいだ」。かっこよかった。

近導イサミ
近藤勇。

暴走する局長に振り回される漢。イグジストは空牙(クウガ)。衝撃波的な感じか。

 

山涙ケイスケとペアで。まっすぐで誠実なだけに、不安になりがちなのをケイスケに支えて貰ったり。下にも書きますが、ケイスケが過激な思想を持ったとしても正面から向き合ったり。ああ泣けるぜ。幸せになってくれ。

山涙ケイスケ
山南敬助。史実でも穏やかな人物だったみたい。

 

劇中でも途中までは常識人枠でしたが、「イグジストは可能性だ」「他者を顧みない奴は排除する」と過激な思想を持ち、近導イサミと衝突することになります。

 

穏やかな人怒らせたら怖いよな。

 

終盤では、「『甘さ』ってのは他者への信頼と情なんだよ」というイサミの情の厚い言葉もあって和解。ほっこりしました。このイサミ×ケイスケペアはとても好きです。

 

イグジストは、引きつけたり、引き離したり、なんか磁石的な能力でしたね。俳優さんがイケメンなのもあいまって、「アトラクトッ」が無駄にかっこよかった。

茉永ヒサヒデ
松永久秀。日本初の爆死者。

劇中の能力も爆発系でしたね。序盤、侵入者の解説をするときにノブナガの説明がやたら詳しいので、なんで?と思っていたら、それはノブナガへの復讐を目論んでいたからでした。

 

イジメにあってて、それを一瞬だけノブナガが止めていなくなったからイジメがエスカレートしたと。非常にかわいそうやけど、恨むのいじめっ子じゃなくて、『それがどうしたニキ』なんやな。

 

それでもノブナガがあっけらかんとしているのを観て、ブチ切れ。学ラン、腕章、メガネの衣装でしたが、腕章捨てて、学ラン脱いで、メガネも外して、とだんだん敵意むき出しに、半ば投げやりに、突っ込んでいく狂気は良かったですね。

 

結局返り討ちにされるけど、「いつでも相手になってやるから俺を追いかけてこい」と、復讐を否定しないノブナガはノブナガで、ノブナガしてました。

新美ニシキ
新見錦。

 

浪士隊の副長。女性キャラ。

 

最良は無傷の捕縛、次点で半殺し、最悪ブッ殺せ!」の語感とリズムが良すぎて好き。「姐さん」と呼びたくなる姐御感。ファンが多そう。能力は短刀で刺した相手を操れるようになるんだぜ、恐ろしいぜ、姐さん。

沖汰ソウジ
沖田総司。

 

女性、明るく無邪気。鞘をデコっている、ちょっと古い感じの、とてもギャルでした。

 

静電気を蓄電、放電できます。イグジストの解説しようとするときの、ちょっとだけ頭悪い感じが面白かった。

 

ミツヒデに正気に戻して貰ったあと、3人で抱き合うニシキ・ソウジ・ミツヒデの女性トリオもなんだか観ててほっこりしました。

生徒会執行機関『円卓の騎士』

生徒会ですね。衣装にエポレットがついててかっこいい。アーサー王伝説ってか。「刃神拳(はしんけん)」という拳法を、みなさん鍛錬で身に付けているようでして、腕を刀のようにして戦うスタイルです。

アーサー・アルトリウス
円卓の騎士団を率いた正義と栄光の王、アーサー王。

 

生徒会長として登場。クリアビジョンという能力で、人の攻撃を見切れる。

 

このお方の佇まいカッコヨ。声も良っっっ。冷静沈着、ドライでスマート。

 

でも人の気持ちが分からない人物。他人の感情を推し量らずに発言して、明らかに女性たちが傷ついているのに、それが分からないニキなんですね。生徒会の女性陣からの人気すごいのに、そこも気づいてない感じね。

 

終盤は、ランスロットとぶつかったことをきっかけに「心の機微がわかんねえだ、やり方もわがんねえだ」と吐露したあとで、そこに向き合って、一度は対立した生徒会の結束が強まるところは熱かった。

好きなセリフは「過去の遺恨もなにもかもここで断ち切るッッ」「チェック、いやチェックメイトだ!」です。

ギネヴィア・グアンフマラ
アーサー王妃。

基本アーサーにくっついている。「腕にとりつかれるのうっとおしい」って言われてるのに全然懲りないの好き。大好きやんアーサーのこと。

 

ナチュラルに人のこと煽ってその自覚ない感じの人物なんだろうけど、モルドレッドと喧嘩したあと、ちゃんと罪悪感抱いているのはとても人間的。

 

イグジストは4つの剣を操れる。他の4人とは戦うスタイルが異なっています。剣のデザインが4本違ってかっこよかった。途中、ニャルラトホテプに操られて、一人称が「わらわ」になってるシーンの尊大感すごかった。

 

それにしても俳優さん、声通るなあ、、、うらやま。

モルドレット・メドラウト
伝説上では最終的に王を裏切る人物。

 

能力は人の動きを止められる感じですかね。

 

劇中ではアーサーを「お兄ちゃん」と呼び、身内らしい。そして「好きだ」と叫び、禁断の恋的な。だからいつもくっついているギネヴィアとは対立ぎみ。

 

まあそうでなくても、人前で堂々とベタベタされたらちょっと腹立ってくるよな。

 

でもって、「友達関係だけど?なに妬んでんの?感情処理できないんだったら出て行けば?」って言われたら、そりゃ憤怒するよな。一番人間的で、常識人なのかもしれないよね。終盤ギネヴィアと、「一発殴ったらそれでおわりな?」的に、和解するのも熱かったっす、センパイ。

ランスロット・ランツェレト
アーサー王の円卓の騎士、伝説ではギネヴィアと禁断の恋に落ちる。

 

生徒会の副会長。なんだか終始振り回されぎみな、ちょっとだけ頼りげない感じの男。イグジストは、人の能力を模倣できるイミテーションアイ、だけど、中盤ニャルラトホテプに能力奪われとるし。。。。

 

あと、女性はアーサーしか見ていない!と生徒会長に嫉妬。中盤、みんなが感情むき出しになり、自分を取り合う女性たちを見て、シンプルに嬉しそうなの面白かった。イケメンで、なんでもできそうなのに、嫉妬深くて不器用な感じが良いですね。

 

でも、生徒会長のドライすぎる、他人の感情を鑑みない発言に、唯一最初から疑問を持っている人物であり、物語の終盤、「人の気持ちを考えられてない!」と生徒会長に正面からぶつかっていって、アーサーがちゃんと面食らうシーンがお気に入りです。

ベディヴィア・ベドウィール
アーサー王の忠臣として知られる騎士。

 

女性。能力的には、能力を無力化できる?っぽい。

 

彼女がノブナガに刃神拳の解説しているときの勝手に突っ走っていく感じと、ランスロットのわたわた感。クライマックスシーンに、ベストタイミングで、遅れて到着してきたシーンはまじでヒーロー感かっさらってた。いいキャラでした。

特殊待遇スペシャルクラス

学園を統括するチーム。特待Sクラス。武力最強な人と、お嬢様の集まり。以下の名前は略称で、劇中ではめちゃ長いフルネームを叫んでます。

レオネスト・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチ。万能の天才。

 

Sクラスの中でも筆頭の武力最強ニキ。俳優さんの体格や出で立ちも、サングラスにワイシャツネクタイ&サスペンダーという衣装も、既に強そう。ずるいよ、もう。全てが(笑)

 

居るだけなのに「格」が違うってのが表現されていた。すごい。

 

最小限の動きでスマートに戦うバトルシーン。能力はディフィニーボ。すべてを貫く拳。いや、そう、この人素手で戦うのもポイント高い。刀相手に素手で戦うかよ普通。

 

本名は、えーっと、レオネスト・なんたらピエーロ・ダ・ヴィンチ。(ア、殴らないでっ)

 

お嬢様二人のケンカを一言で諫められるのもすごいよな。毎日大変そうやけどな。

 

あと、イグジストを最大限使えて無双モードになるのを「超活性」っていうらしいんだけど、その説明シーンの演出。マリアとの掛け合いと背中合わせになるシーンね。

マ「その極地に至っているのよ」

マ・レ「「わたしは!!」」

レ「その極地にいる!!」

別の場所で戦ってるけど、一枚の画にしてるってことよね?だから、あのえーと、俳優さんも一方が喋ってるシーンは、自分もその場で喋ってるから、声は出てないけど、口動いてるんよな。(いや説明力、、、)

アニメっぽいかっこよさでとても良かったです!はい!

マリアレーゼ・アントワネット
マリー・アントワネット。「パンがなければケーキを食べれば良いじゃな~い?」で有名な、オーストリア人フランス貴族。

 

通称「黒鉄の魔女」。勝ち気な銃使い。イグジストは、亜空間からの魔力仕様の銃弾の雨。無数の銃口が一斉に向けられるところがゾクゾクするところでもあり、ロマンでもあり。

 

高笑いしながら銃乱射。生徒会長にさえ銃ブッパ。ここまで来ると気持ち良いわ、もう。

 

そして、お嬢様キャラのくせに一番口悪い。

絶対アニキ3人くらいおるやろ(ド偏見)

親の注意引きたくてあることないこと覚えたやろ絶対(ド偏見)

 

下賤の者とも対等に会話をする。これこそが淑女のたしなみ♪」とか、どんな教育受けてきたん。史実のマリーよろしく、貴族の嗜み、だいぶ履き違えてしまってますやん。

 

あと英語にしたら「ピー」音入りそうな罵詈雑言多かったですよね。「イヌっ、あ失礼?駄犬がお似合いかしら」「不合理、不愉快、クソオオオ」

 

俳優さんもエネルギー消費えぐそう。

 

でも、一番「Sクラス」としての矜持と自負を持っている人間で、智名学園(漢字が違う気がする)の一般生には大変寛容なご様子。

 

部長陣には厳しいけど、一般社員には優しい社長みたいな感じやな。

 

Sクラスとして先頭に立つことを誓い合ってこれまでやってきたジャンヌが正気失ったときに、正面から叱ったのは胸熱でしたね。正面からぶつかれる泥臭さを持ち合わせていた。

 

怠惰から復活しようとしないのが腹立つし、なにより対等に喧嘩できなくなるのが怒りポイントだったんだろうなあ。ジャンヌとの喧嘩再開できたとき嬉しそうだったもんね。よかったね。

 

えーフルネームは、え、いくよ。せーの。

マリアレーゼ・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌド・あぷす、、えーっと、どーとりしゅ。だめだ覚えらんない長いよ!(ごめんごめn、ア、撃たないで!)

ジャンヌ・ダリア
ジャンヌ・ダルク。

劇中の本名はえーと、ジャンヌ・ダリア・ラピューセル!(言えた!ホメテ!)

 

史実では村娘、戦士ですが、劇中では、ジルという剣士を付き人にしているお嬢様キャラですね。史実上は使命を背負って戦った少女だったからこそ、対比として根源欲求は「怠惰」を表現していたのかしら。

 

イグジストは、人を回復させること。実際、学園の人のケガ回復させてたし、学園の役に立ってるシーンがちゃんとある、唯一のSクラス員よな。

 

誰よりも勤勉で人に尽くす人間やろお前は」ってマリアに言われてたけど、ほんとその通りよな。

 

また、ノブナガ一同とニャルラトホテプが入り込んだときに、「拷問♪」とワクワクしてるマリアに対して、「おぞましい感覚が致しましたわ」と異様さを感じ取っている模様。有能だなおい。

 

その一方で、マリアの煽りにすぐにキレ散らかす短気さも、怠惰で赤ちゃん返りする幼稚さも面白かった。

 

マリアとはケンカばっかりしとるけど、お前らほんとは仲いいだろって言いたくなる。ケンカはずっと観ていたかったです(笑)

ジル・ド・レドゥアン
ジル・ド・モンモランシー=ラヴァルですかね。ジャンヌ・ダルクの戦友。

 

史実の人物も猟奇的殺人犯として処刑されたようですが、劇中でも能力が「絶対破壊」。両手剣で刺されたり切られたら死ぬ。狂気っ。

 

ジャンヌの付き人として登場し、ジャンヌによって力を封印されてると。

 

治すジャンヌと破壊のジル。

あ待って、ジャンヌすごいな。有能だなおい。

総括

さてさて、トッ散らかった文章最後まで読んで下さりありがとうございました。ここまで読めるということは、あなたもこの舞台、相当好きですね?

 

情報量多くてお腹いっぱいになるけれど、柿喰う客の「美少年」観たときみたいな、濃いけどギリギリ付いてこれて、繰り返し観たくなるあの感じ

神話や歴史を知っているとなお面白いというのもあり、何度も観て楽しみたくなる舞台でした。生で観てみたかったけど、脳みそ小さい私としてはとりあえずDVDで正解だった。(これ書いてる時点で3回観てるからね、ははっ、4回め再生~)

 

照明、音響、演出、衣装、役者、全てがプロの仕事。ひとつひとつの丁寧な技が織りなすステージ。声の出演の声優さん、七つの大罪の髙木裕平氏なのもポイント高い。熱量が終始高くて、エネルギーをもらえます。拍手喝采。

 

2026年1月28日~2月1日に第二弾があるようで、これは行くしかないな。楽しみです。

まとめ

そういえば、私も学生時代、しかも人生初舞台で、織田信長とか史実の人物の名前もじったキャラクターたち(明智ッチッチ光秀とかね、小野だぶなが、とかね)の、情報量の多い90分のバトル劇やったなあと思い出しました。

 

舞台は家賃格安、学生向け、一部屋二畳間の激狭アパート。

 

住人はそれぞれイグジスト的な感じで畳の能力を持って活用していて、戦って畳を獲得して、全部屋統一できると単位が全部揃って卒業できるという(笑)おもろいでしょ。

 

おのだぶなが様は、畳の能力を使って、身体能力を底上げしています。

 

ちなみに、私は、隣のアパートに住んでいる、キレ芸をかます、ボイパする、眠れない社会人お姉さんの役でした。(ボイパシーンは55分くらいから)

観に来て貰った友人に、「お腹いっぱい」って言われましたもんね。リンク貼っておきます笑

以上です。

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