こんにちは、たけうちです。前の記事からご無沙汰ですね。
さてさて、めちゃくちゃ過去にこんな記事を書きました。
このときは演劇サークルに所属しており、やるならプロから教わりたいと自主的に参加したワークショップの初回の感想でした。(ちなみに全10回くらいありましたが、公演で行けなかった1回を除いて9回行ききりましたw)
ただ当時、学業、就活が忙しく、4回生に上がると所属していたアカペラサークルの活動が本格的になってしまい、コロナで公演がつぶれるなど、結構演劇モチベが折られる経験も多々あってワークショップが終わってからは演劇ともご無沙汰でした。
2025年になり、年明けあるあるですが、心新たになにか始めたいなと思い、「ああ演劇はどうか」と思い立ちました。丁度そのとき、とある海外ドラマにドハまりしたのもあり、その設定に入って、仲間と創り上げていくことの楽しさをもう一度体感したいなと。
さーて前置きが長くなりましたが、今年になっていろんな演劇のワークショップを渡り歩く中で、気づいたことがありました。それは
「演劇ってストレス発散にものすごく良いんじゃね」ってこと。
以下、なぜ演劇がストレス発散に良いのか語っていきます。
演劇がストレス発散に良い理由3選
・感情解放→ストレス発散
・今この瞬間に集中できる
・身体的解放とリラックス
感情解放→ストレス発散

出町柳で演技を習っていたときに、先生が言っていた言葉ありました。↓
「法や慣習で人間は制限されている。感覚も制限されてしまう。演劇にて俳優は想像以上に感覚を動かす必要がある。そうしていると日常では発散できない感情が現われるので、ストレス発散ができる。」
泣いたって、怒ったって、ものを壊そうとしたって、醜くたって肯定される、とんでもなく心理的安全性が保たれた空間。普段は抑えている感情や言葉を「出して良いよ」とまるごと許される場所、それが劇場であり、稽古場。
差別的なものを除き、どんなものを出したって表現として捉えられるから大丈夫。安心して普段は出せない感情を解放できる。
演劇は、心の浄化や癒やしの場所です。
私は育ってきた環境として、抑えてきた感情、否定されてきた感情が多くあり、表現において脳内で厳しい精査が入り、外に出さないようにするストッパーが強くかかっていました。
間違わないように、恥ずかしくないように、正しさ重視に育てられてきた私。「思ったことは出して良い」と心理カウンセリングでも言われたものの、腹落ちはせず2年半。
もうそうやって生きていくしかないんかと思っていましたが、演劇ワークショップで素敵な講師さんに出会いました。
悩みや相談事に大変親身になってくれる先生で、なんと参加する度、毎度毎度丁寧なフィードバックを。その中で「たくさんアイデアを持っているのを感じるから思い切って出して良い」と、そして「それでも気負わず、無理せず、あくまでも楽しむ気持ちで来て下さいね」と一言。
この一言で、なんだかすべて楽に感じられるようになった私は、肩の力を抜いてだんだんと自己を解放できるようになってきました。
同時に参加する回のワークショップでは、先生がそういったゲームやワークを取り入れくれ、だんだんとストッパーを外せるように手伝って頂けました。
思い切って出したら「いいね」と肯定される快感と、じゃあこんな表現はどうだろうと自由に創造できる解放感。正しさよりも面白さや楽しさをなによりも優先させてくれるのが演劇だと感じています。だって表現には正解がないのだから。
今この瞬間に集中できる

即興劇のアクティング、シナリオのアクティング、どれでも演技中は、セリフ、感情、相手役とのやり取り、動きなど、たくさんの要素に意識が集中します。
日常での悩みがその人の演技の深みになることはあっても、そのことをアクティング中に差し込む隙はありません。
その瞬間、「今、ここ」に心が完全に向かい、余計な思考(不安や悩み)から解放されます。
この状態は心理学で「フロー」と呼ばれ、時間を忘れるほどの没頭体験が、ストレスホルモンの分泌を抑え、心を安定させるといわれています。
演劇は、このフロー体験を自然に生み出しやすい活動のひとつということ。すごいでしょ、演劇って。
身体的解放とリラックス

先ほど感情の解放でストレス発散になるという話を書きましたが、身体を動かすことでもストレス発散とリラックスに繋がります。
学生時代に習っていた先生のアプローチ法はかなり身体的アプローチの演技法で、私としても馴染みがあります。
ではなぜ、身体的アプローチがストレス発散に繋がるかというと
声と呼吸の連動による自律神経の安定
です。
演劇における「発声練習」は、実はとても奥が深い心身ケアのプロセスでもあります。声をしっかり出すためには、まず呼吸が深くなければなりません。そして、声を響かせるには体の各部位(腹筋、背中、喉、胸郭など)をバランスよく使う必要があります。
つまり、発声とは:
-
呼吸を整える
-
身体を意識して使う
-
内側のエネルギーを外に放つ
という三拍子がそろった、全身的な自己調整なのです。
たとえば、「あーーーー!」と大声を出すだけでも、胸の中のモヤモヤや詰まりがすっと抜けるように感じられることがあります。これは声を通してエネルギーの滞りが流れるからです。
また、演劇では、日常では決して取らないような姿勢や動作をたくさん経験します。極端なポーズ、即興的な身体表現、動きながらの発声など、普段使わない筋肉や感覚が目覚めていきます。
日常的な思考や習慣から一時的に離れることができますし、子どものように自由に動くことで、抑圧のない“遊び心”が呼び戻されます。
この「身体を使って遊ぶ・解放する」時間が、まさにストレスの発散であり、内側の硬さを緩める大きなカギとなります。演劇は壮大なおままごと。楽しそうでしょ?
まとめ
さて、演劇がストレス発散に発散に繋がるという話を書いてきました。最後に好きな言葉で終わります。ここまでをまとめると、
「善く生きるとは面白く生きること」
以上です。
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