雑談が苦手!どうしたら?

こんにちは。タケウチです。

 

先日上司とふたりで滋賀まで出張しました。当然、滋賀までの車中、上司とふたりきり。そこでこう思うわけです。

 

なにしゃべろう

 

私は昔から雑談が苦手です。雑談が苦手だと自覚したのはそう、小6のとき。結構突然でした。友達の家に遊びに行って、2人で炬燵に入って喋ろうとなったとき。

 

あれ、なにも喋りたいことが浮んでこない。何喋ろう、今までどうやって会話してたっけ。頭真っ白とまではいかなくとも、どうするべきか分からなくなったんです。

 

このことは今でも鮮明に覚えています。

 

それまでは女子とでも男子とでも会話ができていた(多分)。少なくとも、自分自身どうしていいか分からなくて黙り込むことはなかった。

 

でも、小6の冬、自覚してしまった。そこからですよ、私が人と喋るのが億劫になっていったのは。

 

中学に入って女子のテニス部に入りました。ただこれが地獄の始まりでした。

 

一年生が早く来て準備をしたり、先輩達が荷物を持っていたらそれを代ったり、というのは別に体育会系としては当たり前なので別によかったですが、問題は先輩達の態度でした。

 

後輩に厳しいというよりかは意地悪。荷物持つの代りますよと申し出たら、「は?いいわ。向こう行って」。それでも粘って何度か「いやいや先輩持ちますよ」と言ってやったにもかかわらず、「向こうに行け」の一点張り。「わかったわ勝手にしろや」と思いながら、その場を離れたら、「諦めるなよ」と言われる。

 

今思い出すとまじで胸糞悪いですね。今だったら「は?ふざけんじゃねえぞ、殺すぞ」って言い放ちたいが、当時は完全に傷ついていました。

 

人に話しかけたら自分が傷つくと思う様になったのはこの頃でしょう。

 

いや、待てよ。人と話すことに抵抗を持ち始めたのはもっと前かもしれません。

 

あまりこの言葉を使うのは好きではありませんが、ずばっと理解できる言葉はこれしかないので使います。私の母は毒親です。

 

肉体的なお世話は十分なほどしてくれました。ご飯の用意はそうだし、掃除も行き届いていたし、大学までお金を出してくれました。

 

しかし、精神的なお世話はしてくれなかったというか、私がどう思って感じていて、どうしたいのかはどうでもよく、母自身が思い通りにコントロールできたらそれで満足というような感じ。

 

エピソードはいろいろありますが、その中からひとつ紹介しましょう。

 

あれはたしか小学3年生の頃。アンビリバボーかなにかのテレビ番組を一人で見ていた私。ある殺人事件を取り上げていて、よくある再現VTRが流れていました。

 

その再現Vの中で、男が家の鍵を開けて侵入し、殺害をするという描写がありました。この鍵を開けて侵入するというシーンで、「え、怖い人が家の中に入ってくるんだ」と恐怖を覚えてしまいました。

 

それからというもの、怖くて眠れない夜が続きました。当時は、両親が寝る部屋、私と弟が寝る部屋と別れており、両親の部屋は1階、私と弟は3階という状態。「怖い人が入ってきて、ママ達が死んでしまったら」と思って怖くて怖くてたまりませんでした。

 

せめて両親と一緒に過ごすことで怖さを和らげようと夜に眠れないことを勇気を出して伝えようと1階に降りると、話も聞かず母はたちまち怒り出して、3階へ。(ちなみに当時母は弟にべったりだった)

 

まあ夜中に起こされたら怒りたくなるのも分かるけどさ、8歳の女の子が不眠なんやで?ちょっとは心配してやと今なら言いたくなりますが。

 

当時はこれがショックで、人は自分の気持ちを分かってくれないんだなあと8歳の女の子は思ったわけです。

 

これが雑談と割と深い関係があって。

 

小さい頃に親からの愛情を受け切れてないと、他人に愛情を求めてしまったり、過剰に傷つくことを恐れたりすることにつながり、人と関係を築く一番の手段である雑談がうまくいかなくなるわけです。

 

「ああ言われたらどうしよう」とか「こういうこと言っても大丈夫なんかな」とかね、人と話しているときに、自分にベクトルが向きすぎてしまう。

 

といったところで、そういった愛情不足や人間不信的なところが重なって、人とのコミュニケーションが段々と少なくなり、小6のときの自覚に至ったのでしょう。それから追い打ちをかけるように、テニス部の先輩達との関わり合いの中で、人間関係においてのトラウマを抱えてしまった。

 

とはいえ、そういったことが原因なんだろうなと言語化ができるようになると、なんで雑談がうまくできないのか漠然と悩んでいるときよりもすこーしだけ心が楽になります。

 

以上のことはカウンセリングでだんだんと言語化できたものなので、いきなり原因を見つけろと言われたとしたら難しかったでしょう。

 

カウンセリングの中で、どうしようか分からなくなる、たまらなく不安になってしまう、そうして頭が真っ白になったりフリーズしてしまうことを防ぐ方法を教えてもらいました。

 

「ひとりで心細いとき」「相手からのちょっとした反応も怖いと感じてしまうとき」など、トリガーとなる状況になったときは、「大丈夫、ほんとは大丈夫」と言い聞かせる。

 

そうすることで、一旦はフリーズすることを防ぐことができる。そういったことを教えてもらい、毎日ではなくとも思い出したら実践。

 

今でも、人に話を振ったり、自分から話しかけたり、自分の意見をズバズバ言うことには抵抗があります。でも、できたらものすごく人生がうまくいきそうだなと思うのも事実。

 

話し方教室に定期的に通い、コミュニケーションのテクニックを教えてもらいながら、「大丈夫、人は受け入れてくれるから」という先生からの優しい言葉を心のエネルギーにして、日々人とコミュニケーションを図るようにしています。

 

もちろんうまくいかないこともある。そもそも喋る気分じゃないときさえある。

 

でも、雑談のあとに、漠然と「ああ楽しかった」と思うときも時々あったり。そうした、小さな成功体験を大切にしながら、心の壁の解体を図る。そんな毎日です。

 

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